ボッチ ネコ  タマ

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ボクは名前なんて 

ないのだけれど 

みんなボッチネコ

のタマ と

呼んでくれるんだけど ?

タマって感じ?

よく わかんないやー

でもよばれたら 

ちゃーんと 返事するよー 

ニャーと 

それで 今日は商店街

をあとにして 

今 呂久さんじいさんとこ

訪ねて これから 

どこかの大学病院に

いくんだ なぜ ?

だって病院なんだから

もちろん 子供たちが

いるんでしょうから 

会いに行くんだ

何件かのお庭を横切り

塀に 登ったり 

屋根歩いたりで

大学病院の中庭に 出た

1回の花壇のあたりを

ゆっくり歩いていると

窓が 真ん中の部屋が開いていて

子供とお母さんの 声が するので

声の方へ行ってみた

窓に座って部屋の中のぞく

ねえおかあさん 

あしたの手術うまくいくの? 

きっと大丈夫 

おかあさんも付いているからね

でも うまく行かないこと

あるのじゃないの

心配だよボク ? 

お母さんはそっと息子のタク君を

軽く抱いて 

言い聞かせる ように 

タクはお母さんの子でしょう?

胸の中で頭がうなずく

だからだから きっと大丈夫

手術はうまくいくわよ

それにお友達だって

待っているでしょう

まるで お母さんは 

自分にでも言い聞かせるように

少し強めの声で言った 

タク君は明日 

盲腸の手術みたいだ 

お母さん ネコさんだよ

と ボクに気が付いた

ネコさんと呼んで

ボクの頭を撫でてくれたので

ボクもお返しに 

ニャーと返事した

明日くるからねーで✋した

そうして翌日 

タクくんのところに行くと

麻酔から目が覚めた タク君が

やあ ネコさん タマさん

君のおかげかなー? 

無事成功して 戻ったよ

と言うと お母さんも

ネコさんありがとうと

言ってくれた 

ボク何もしてないけれど

でも 良くなって うれしいよ

ボクも またねー 

ほかの子のとこにも

行かなくちゃいけないんだ

バイバイ

 

続くかも?

 

 

 

ボッチ ネコ タマ

僕は お兄さんの ショウちゃんしか

知らない 捨て猫だからだ 

 

今では 動物のボランティアで 

沢山の命が 拾われている みたいだ

 

でも 僕は おかーさんの顔も

知らないし

もちろんお父さんだって

知らないんだだから 

今となっては もう どうでも

いいことなんだけど 

それで さびしくないのか?

と言われれば もちろん 

さびしいに 決まっているんだ

でも この頃 こんな 生活 にも

もう 慣れてきたみたいないんだ

 

でもお兄さんが 

レポートレポートレポートで 

忙しそうにして 

あそんで かまってくれないときだって あるんだ

 

いつものように 

おにいさんと街に出ていく

お兄さんは駅のほうにいくが

僕は ボッチ反対の

商店街のあるほうへ 歩き始める 

商店街は 半分くらいしか 

開いていない 

それでも 何件かは 

それなりにやっている 

歩いて いると おじさんや

おばさんに 声をかけられる

おはよう タマ ちゃん ネコちゃん 

ポチ君 犬じゃないけど?

それぞれ思いついた名前で 

呼んでいる で

やっぱり タマちゃんが 多い 

サザエさんの猫じゃないよ 

まあ こまかいことは 

どうでも いい そのたんびに

ニャーとあいさつは 

するように しているつもりなんだ

八百屋さんの前から 隣の金物屋さん

お茶屋さん コンビニそして 焼鳥屋さん 

お肉やさん で 

僕のお目当ての魚やさんだ

で よくおじさんが 

なんかアジの小さい奴だとか 

投げて くれたりする

それで 食べ終わってあいさつすると

おじさんが またな ボッチ猫 

といつも 言うんだヨ 

で ぼくも またねー また来るよー

このあいだ おじさんが 

ボソッと 言っていた 

お前がボッチ猫

来てから お客さん 増えたんだよ

そうなんだ 

もっと お魚大きいのちょうだい おじさん 

 

魚屋さん をとうり過ぎて

大きな交差点 にさしかかった

ちいさな 女の子だ 

ふらふらと横断歩道の前を歩いている

僕は まずい と思って

女の子の方へ走る 

そこへ 大きな ワンボックスカー が

突っ込んでいきなりの 急ブレーキ 

それで 僕と女の子の前で 止まった 

あわてておばさんが 降りてきて

女の子抱いて大丈夫? 

女の子は おおきな 口を開けて 

驚くほどの声で泣いた

おかーさんが 走り寄ってきて

すみませーん 買い物して

ちょっと目を離したすきに 

こんなことに 

車のおばさんが猫 ネコと言って

僕を指さして

なんか事情をおかあさんに 話していた 

ネコちゃん ありがとうね

と 僕のあたまを なでた

気をつけて と僕も 鳴いた

 

                              続くかも

ボッチ ネコ タマ

オイ タマ ご飯と言って 

いつも いつもの時間に大学生 のお兄さん

大木 生ちゃん なので お兄さんの事は 

生 ショウちゃんと呼ぶことにするよ

 

ショウ兄さんは 都内のどこかの 大学2年生で 

理学部なので いつも眼鏡かけて 

わけのわかんない

数式の本をいつも読んでいるんだ

 

で ちいさなおんぼろアパート 

長野から 大学のため 

東京に出てきたんだ

 

みたい で 自分はなんでも 

公園のベンチの箱に捨てられて

いたのを 通りかかった お兄さん 

ショウちゃんが 見つけてくれて

 

のよくある話なんだけど

そうして このおんぼろアパート

福寿壮の103号の住人 住猫となったんだ

 

朝 ショウちゃんは 大学に行く 

その時僕も 一緒に出て 

その辺を散歩して 

夜暗くなると 

アパートの反対の窓のあるほうで

泣くと ショウちゃんが 

窓を開けて入れてくれるんだ

こんな感じの 毎日で 

もう1年くらい かな? 

 

お兄さんショウちゃんが 

大好きなんだけど 

嫌いなことが ひとつだけあるんだ 

 

僕は じつは 水がにがてなんだ

けれど ショウちゃんは 

洗面器にお湯ためて

それで タオル絞って 

僕の体 ゴシゴシ 拭くというよりか こする 

これが 結構いたい 

痛いのでやめてと泣くんだけれど 

お兄さんはよしよし タマ 

もう少しと 言って やめてくれないんだ

この儀式は 一月に必ず1回は あり 

夏場は 2回も 3回もあるんだ

嫌なんだけど ショウちゃんは 許してくれない 

けれど 儀式のあと 

必ず ご褒美 のおやつをくれる 

これが 結構楽しみといえば 楽しみである

                   つづく かも?

 

 

                                    

ボッチ ネコ タマ

オイ タマ ご飯と言って 

いつも いつもの時間に大学生 のお兄さん

大木 生ちゃん なので お兄さんの事は 

生 ショウちゃんと呼ぶことにするよ

 

ショウ兄さんは 都内のどこかの 大学2年生で 

理学部なので いつも眼鏡かけて 

わけのわかんない

数式の本をいつも読んでいるんだ

 

で ちいさなおんぼろアパート 

長野から 大学のため 

東京に出てきたんだ

 

みたい で 自分はなんでも 

公園のベンチの箱に捨てられて

いたのを 通りかかった お兄さん 

ショウちゃんが 見つけてくれて

 

のよくある話なんだけど

そうして このおんぼろアパート

福寿壮の103号の住人 住猫となったんだ

 

朝 ショウちゃんは 大学に行く 

その時僕も 一緒に出て 

その辺を散歩して 

夜暗くなると 

アパートの反対の窓のあるほうで

泣くと ショウちゃんが 

窓を開けて入れてくれるんだ

こんな感じの 毎日で 

もう1年くらい かな? 

 

お兄さんショウちゃんが 

大好きなんだけど 

嫌いなことが ひとつだけあるんだ 

 

僕は じつは 水がにがてなんだ

けれど ショウちゃんは 

洗面器にお湯ためて

それで タオル絞って 

僕の体 ゴシゴシ 拭くというよりか こする 

これが 結構いたい 

痛いのでやめてと泣くんだけれど 

お兄さんはよしよし タマ 

もう少しと 言って やめてくれないんだ

この儀式は 一月に必ず1回は あり 

夏場は 2回も 3回もあるんだ

嫌なんだけど ショウちゃんは 許してくれない 

けれど 儀式のあと 

必ず ご褒美 のおやつをくれる 

これが 結構楽しみといえば 楽しみである

                   つづく かも?

 

 

                                    続